繁殖を考えるうえで皆さんにぜひ知っておいてもらいたいこと、気を付けておいた方がいいことを書いていきます。
繁殖を考えている皆さんなら
イエローベリーコンプレックス(スーパーストライプコンプレックス)と呼ばれる対立遺伝体グループがあるのはご存じだと思います。
このグループの中にはイエローベリー、スパーク、スペクター、アスファルト、グラベル等のモルフがあります。
シングルモルフではどの個体も見分けるのが難しいのですが
スーパー体にしたりすることによって見分けができるものが多いです。
ただしここで問題になってくるのが
アスファルトとグラベルで
イエローベリーならシングルの状態などで見分けがつかなくともスーパー体はアイボリーが出るので検証できますが
アスファルトとグラベルの場合は
スーパーアスファルトまたはスーパーグラベル、フリーウェイ(アスファルト×イエローベリー)またはハイウェイ(グラベル×イエローベリー)等のスーパー体にしたところで
確実に違いを証明することは難しいです。
ということは
アスファルトとグラベルを分けずに交配させてしまうと
アスファルト×グラベルから生まれてくる個体は一生アスファルト/グラベルのままで
そこからイエローベリーと交配させてもフリーウェイorハイウェイになってしまう
こうなった個体が世に出てしまうと
一生どちらとも判別がつかない個体が出てしまい
血統や本来あったかもしれない差が分らなくなってしまいます。
さらに悪いことに
アスファルトとグラベルでは現状価格がかなり違うので
間違った判断でグラベルをアスファルトとして売ってしまったりすると
実はグラベルだったものがアスファルトの価格で売られてしまったりする可能性が出てきます。
こういったことを防ぐためにも
判別できなくなるような組み合わせの交配は避けた方がいいと思います。
交配自体には明確なルールがあるわけでは無いのですが、個人的にはタブーだと思っています。
判別がしづらいまたは同一モルフの可能性がある組み合わせとして
レッサーとバター
ブラックパステルとシナモン
バナナとコーラルグロー等
~コンプレックスと呼ばれる同じ遺伝子グループの中に居ていたりするので
そう言ったものと組み合わせをするときは気にかけておくとよいかと思います。
コーラルグローとバナナのようにほぼ間違いなく同じモルフだろうという場合は
混ぜてしまっても問題なさそうな気がしますが、万が一遺伝子的に違うとなった場合に
どちらがどっちと判断できなくなるので混ぜてしまわないようにした方が無難です。
交配をするのであればこういったところはぜひ気を付けて
ボールライフを楽しんでください!
余談ですが
コーラルグローとバナナ
モーンスーンとモレイ
アシッドとコンフュージョン
こんな感じで名前が違うのに似たような時期にアメリカとヨーロッパなどの遠い場所で同じようなモルフが出てくることがよくあります。
これにはモルフがどのようにして発見されるかがかかわってきます。
この続きはまたの記事で
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